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「郡上Ⅱ 郷土文化誌」 創刊号が発刊されました。先の「郷土文化誌 郡上」第Ⅰ期の復刊です。
第Ⅰ期は、昭和46年(1971)~平成11年(1999)の18年間に10冊刊行されました。
当センターでは、この機会に、第Ⅰ期の2~9冊をそろえました。現状では、第Ⅰ期の創刊号と、最終刊はそろえることができませんでした。岐阜県立図書館には、全巻揃えてあります。

 この第Ⅰ期の創刊号には、『郡上』のめざすところとして「詩も歌も包括しながらその肥料となった土壌や土質の内部までも丸ごと提示するという新しい意味での文芸誌。郡上の生死、郡上はどこから来たり何処へ行くのか主張低音。自立の意識を明確にしながら管理社会なんぞ何処吹く風というような人間の一人一人として内に残存する優情や心意気を互いに確かめ合いおのれ自身の言葉で発現し提示する」と述べられています(「郡上Ⅱ」高橋教雄p14)

 要するに、郡上の文化-白山信仰や古今伝授(連歌)-などが脈々と息づくこの一帯の、それを育み続ける風土といったものが、土壌や土質ではないかと思います。
 ここでは、ずっと文化的な活動が行われてきました。これらの活動と本にかける思いは、この「郡上Ⅱ」郷土文化誌 創刊号の座談会で語られています(本誌p46-52)さらにⅠ期発刊の立役者の方々の活動や思い出なども掲載されています。
 この本のタイトル 郷土文化誌は、文芸誌でもなく、歴史書でもなく、それらを包括したものであることを意味しています。ですから、中味は、短歌・詩・エッセイなどから、歴史や民俗に関するものと多種多様です。文学的なものは事務員にはよくわかりませんが、歴史・民俗のものは、大変読みごたえがあり、興味をひかれます。そしてこれらを一冊の本にまとめあげる郡上の文化の質の高さを認識しないわけにはいきません。
*ここでいう「郡上」とは、郡上郡、今の郡上市という括りでとらえて良いかと思います。

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